プロフィールのご紹介
インタビュアー
「どうして自家焙煎珈琲店をはじめようと思ったのですか?」
Kumatabara
「両親が自家焙煎コーヒー店を営んでいたので物心がついたときから「珈琲屋」の娘だったんです。
今から45年ほど前、まだ世間は『珈琲は喫茶店で飲むもの』という時代から、私にとって珈琲は日常そのものでした。
コーヒーの生豆がはいった麻袋、焙煎釜の中から聞こえるパチパチとコーヒー豆がはぜる音、煎りあがった熱々のコーヒー豆が出でくる様子、そして子供でも分かるとっても香ばしい良い香り・・・
必然、いつか自分で自家焙煎のお店を持ちたいな、と考えていました。
両親のお店は喫茶卸と店頭販売ではじまったのですが、現在は通販専門『土居珈琲』として営業を続けています。私もそこで15年間一緒に仕事をし、お客様からの質問にお答えしたり、コーヒーインストラクター1級資格の取得、焙煎技術や生豆の品質管理、ほかにも色々なことを学び鍛えられました。」
「そこからご自身でお店をオープンされたんですね。でもこういっては何ですが、珈琲のサードウェイブ、フォースウェイブと言われる今では、自家焙煎のお店って非常に沢山ありますよね。それこそ通販では珍しい珈琲もお取り寄せできますし・・」
Kumatabara
「確かにそうですね笑。でも私のこだわりは珈琲豆の鮮度と商品銘柄の数なんです。」
「珈琲豆の鮮度と商品の数ですか?」
Kumatabara
「よく街中にある自家焙煎のお店は、焙煎した後の茶色い豆を沢山の銘柄を揃えて並べていることが多いのですが、当店では店頭にお客さまがいらしてから、お客さまの目の前で焙煎を始めます。そして、銘柄は当店のオリジナルブレンド2銘柄だけです。」
「そこに大きな違いでも?」
Kumatabara
「大いにあります。珈琲は一見乾物のようなので、鮮度はあまり重要ではないと考えられがちなんです。でもそれは全くの間違い。焙煎鮮度がとても味にでる飲み物なんです。よく『珈琲を飲むと胸焼けする』『酸っぱい珈琲は苦手』『夜眠れなくなる』とか言われることがありますが、鮮度の良い珈琲はそのようなことがありません。もちろん飲み手の健康状態で個別差はありますけれど。味わいはすっきり透明感があり、最後の一口まですいすい飲める。珈琲の粉だってお饅頭のように膨らみ、そして珈琲の命でもある香りはまさに溢れるようです。これは特に珈琲の知識がなくても飲んでいただければ誰にでもわかっていただけると思います。
そして銘柄ですが、メインは二銘柄しかありません。これはお客さまに迷うことなく一番美味しい珈琲を飲んでいただきたいからです。例えば沢山銘柄があるお店で、店員さんに色々テイスティング評を聞いても、結局どんな違いがあるのかよくわからなくて勧められるままに買う。また反対に自分でテイステイング評を読みながらあれこれ選んで買う。でも結局どれが美味しいのかよくわからなくて満足できない。なので当店『一番美味しい珈琲はコレです!』と自信を持って言えるオリジナルブレンドだけで勝負しようと思ったんです。」
「なるほど!しかし焙煎鮮度によってそんなに味わいが変わるものなんですねぇ。」
Kumatabara
「はい。いくら高級な高品質の豆を使っていても、焙煎の鮮度が悪ければその味を十分に引き出すことはできません。鮮度の落ちた食材いくらプロがお料理しても美味しくないのと一緒ですね。」
「私もよくカフェで沢山の銘柄名が書いてあるメニューを見て散々迷ったあげく、結局『今日のお勧め』を選んでしまうので、無駄に迷わず美味しい珈琲が飲めるのはとてもいいですね。」
Kumatabara
「ありがとうございます!」
「では、最後になにか一言を。」
Kumatabara
「コーヒーは日本に入ってきてからまだ歴史が浅く、また日本には茶道があるためか必要以上に難しく考える傾向にあるようです。美味しい珈琲は、日々のしんどさは半分に、幸せは倍にしてくれます。難しく考えることなく気軽に、香り溢れる珈琲で贅沢な珈琲タイムを楽しんでください。高石のお店でお待ちしております!」
カフェより美味しい、本格おうちカフェを、もっと身近に。
コーヒーライフアドバイザー
H.Kumatabara
【保有資格】
J.C.Q.Aコーヒーインストラクター1級
食品衛生責任者養成講座終了