若い頃から日本酒の味を楽しめる女性に憧れていました。
しかし元々大してお酒に強くなく、味の良さがさほどわからない。
もっと飲んだらわかるかな?と無理をして飲んでも気持ちが悪くなるだけ。
『日本酒と酒の肴の相乗効果』
なんてことも、ついこの間まで意味がわかりませんでした。
ウーロン茶で十分美味しい。
そんな私が、一年前、泉佐野の居酒屋さのちり亭さんと出会い
正に日本酒と酒の肴のマリーアジュを満喫しています。
不思議とさのちり店長さんが勧めてくれるお酒は悪酔いしないのです。
ある日の夜、さのちり店長さんに聞かれました。
「隈田原さん、しぼりたての日本酒飲んだことがありますか?」
「ないですねぇ。飲んでみたいですねぇ」
「僕は初めて搾りたてのお酒を飲んだ時に衝撃を受けたんですよ」
「まぁ!それはぜひ機会があったら体験したいです!」
こんなやり取りから、先日さのちり店長さんに
「大吟醸を絞るとこ見学にいきませんか?」
とお誘いをいただき『浪花酒造』さんへ行ってまいりました。
南海電車尾崎駅から徒歩数分。
浪花酒造さんのお酒は、さのちりさんでいただいたことがありましたが
蔵へ伺うのはもちろん初めて。
300年前、江戸時代の享保年間から創業されたそうで
歴史を感じる大きな酒蔵は登録文化財に指定されています。
蔵に着くと、まるで我が家のようにずんずん進んで行くさのちり店長。
この蔵に通われた年数が生半可でないことが分かります。
その後をきょろきょろしながら蔵の中へ。
大吟醸絞り作業が始まるまでの間に
さのちり店長に蔵の中を案内してもらうというスペシャルな見学タイム。
和泉山脈からの清冽な地下水が沸く大きな井戸が蔵の中に。
中をのぞくと澄んだ綺麗なお水が見えました。
浪花酒造さんではお米を研ぐのも仕込みも、道具の洗浄も
使用されるお水はすべてこの井戸水。
良いお水は良いお酒を造るのです。
酵母を育て増やす酒母室
麹作りをする麹室
出来上がった麹や蒸し上がった酒米を広げて冷ますスペース
お酒の醗酵を管理する大きなサーマルタンク
ここから浪花酒造さんの社長さまにも案内いただきました。
このタンクの中には完成目前の日本酒が入っており
覗くとぷくぷくと小さな泡が立っていて何ともその様子が可愛らしい。
「日本酒って生き物なんですねぇ!」
思わずそんな言葉が口から出ました。
浪花酒造の社長さまが柄杓ですくって少し味見させてくださったのですが
衝撃!
まろやかで、芳しい香りがしゅわしゅわとした炭酸とともにふんわり鼻腔から抜けていく。
そしていよいよ大吟醸を絞ります。
杜氏さんが佐瀬式で絞っていきます。
熟成した「もろみ」を布袋に入れ、槽(ふね)と呼ばれる木枠に丁寧に並べていきます。
均等に袋を並べてやらないと、バランスが崩れ上手く絞ることができないそうで
熟練の技が必要。そしてかなり重労働。
もろみは最初自重で搾られ、途中から上からゆっくり機械で圧力をかけて絞られます。
無理な圧力をかけないので、澄んだ味わいの上質なお酒が搾れるのです。
搾りたての大吟醸。
驚いたのが、出てくるタイミングによって味わいが異なるのです。
最初の方は「あらばしり」薄く濁っていてコクがありフレッシュな感じ。
中間部の「中取り」少し透明感がでて、すっきり綺麗な味わい。
最後にでてくる「責め」は濃厚でどっしり。
どれも衝撃の味わい。
なんて美味しいお酒だったことか。
気が付けば沢山いただいてしまいました。
浪花酒造さんのHPにあったモットー
『どんなに機械化、コンピューター化の時代が来ようが
手造りに徹し、心のこもったお酒を造ることです。
したがって、造る量は限られています。』
私にとって美味しい珈琲を作ること、美味しいパンを作ること
とてもリンクしていると思いました。
素材を吟味し、手間暇をかけて育てて作られる味。
ありがたい、と感謝していただかないとバチがあたる気がします。
ほろ酔い気分で見た尾崎の海。
お天気も良く風が気持ちよかったな。
楽しい、美味しい、勉強になった一日。
今後の日本酒のいただき方が変わるに違いない。
帰りの電車で爆睡したことは秘密。
さのちり亭さんのHPはこちら
浪花酒造さんのHPはこちら
■珈琲販売について
3月は通常の月曜日、水曜日、第二&第四日曜日がお休みに加え
3/27(土)臨時休業となります。
営業時間は10時から16時までです。
ご注文をいただいてから貴方の為だけに焙煎する自家焙煎珈です。
200gの少量から焙煎いたします。
焙煎鮮度の高い珈琲は香り味わいも長持ち、嫌な胸やけもしません。
お家でカフェにも負けない香り豊かな珈琲はいかがですか?
◉400g以上のお買い上げの場合お近くであれば配達(無料)可能です。
◉レターパックで焙煎したての珈琲をお送りしています。(400gまで/送料370円)
通常速達と同じ速さでお手元に届きます。
◉事前のご予約でご来店のタイミングに合わせて煎りたての珈琲をお渡しできます。
・メール ✉mail@coffee-myself.com
・お電話 ☎072-245-9892
にてお気軽にご連絡くださいませ。
■パンレッスンについて
3月のレッスンは満席となりました。
完全プライベートレッスン、女性限定
遠慮は無用、かゆいところに手がとどくパンレッスンです。
ご予定が合われましたらぜひご予約ください。
■コーヒーレッスンについて
3月のレッスンは満席となりました。
お家でカフェのような珈琲をペーパードリップでたてるコツをお伝えします。
ご興味をお持ちの方はぜひご検討ください。
(女性限定です)
フェイスブック、インスタグラムもぜひご覧ください
フォローいただくととても喜びます^^